1)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
話をいただいた時にせがわまさき先生の漫画を初めて読みました。
当時漫画の方は連載中で、山田風太郎先生の原作小説を読んで、ラストまでの
お話の流れを知りました。
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』の
・他の作品とはここが違ったというところはありますか?
映画っぽくなればと、気をつかいましたが・・・。
・特に気をつけたところは?
登場人物の心情。
情景描写。
漫画の持つインパクトあるビジュアルイメージを極力アニメーションで再現。
・ご苦労されたところなどはありますか?
限られたスタッフとタイトなスケジュールの中、
いかに作品を面白くし、フィルムを破綻させずに仕上げるか。
3)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
甲賀弦之介 苦悩、葛藤する寡黙な主人公。
・なるとしたら、どの忍者?
甲賀弾正 渋い。
・自分と似ているのは?
室賀豹馬・・・。 だといいな・・・{願望}
正直いません。(-_-;)
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
お胡夷と「K1」ルールで。(笑)
総合だと寝技に持ち込まれてしまいひとたまりもないすね〜〜〜。
4)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』第1話をご覧になったときの感想は?
後々、周りの反応を聞いてほっとしたのを憶えています。
当時、#1以降の製作状況等、諸々追い詰められていて、気持ちに余裕がなかったですね・・・。先は長いですから。
5)お気に入りのシーンなどありますでしょうか?
#3岩場、はじめて手をつなぐ。
#14回想、弦之介のキスを待つ朧のPANUP。
見ている方が恥ずかしくなるようなシーン全般。
健気な朧。
6)スタッフへのメッセージをお願いいたします。
感謝の言葉しかありません。
おのおの悔いの残る部分もあるとは当然思います。
しかし、限られた時間のなか、最高の「仕事」をしてくれました。
この作品に参加して本当に良かったと思って頂けたならば、僕も嬉しいです。
ありがとう。本当にありがとうございます。
7)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
物語もついに今月で完結します。
弦之介と朧の行く末、この結末に向かうためのドラマでもありました。
是非最後まで観てください。


前のページに戻ります




1)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
監督から「キャラやってくんない?」と言われまして。
で、正式に仕事が決まってから原作小説共々初めて読んだ次第。
いろんな意味で、このご時勢大丈夫か?などと思いました
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』の
・他の作品とはここが違ったというところはありますか?
やはりTV的に大丈夫か!?って人がいたトコですかね・・・。
・特に気をつけたところは?
せがわ先生の絵の艶っぽさを出すこと(老若男女、美醜問わず)
・ご苦労されたところなどはありますか?
作画的に弦之介、朧、陽炎の3大マツゲはかなり辛かったです。
あと、線が多い・・・部品は少ないんですけどね。自分でやっといてなんですが・・・。
で、ギリギリのスケジュールのスリル&サスペンスにドキドキしています。
3)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
描きやすいのは天膳。
・なるとしたら、どの忍者?
しんどそーなのでヤダ。
・自分と似ているのは?
自分のことなどわかりませぬ・・・。
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
仲○由○恵さん・・・じゃなくて朧ということで、ひとつ・・・。
そして拙者の技も無効に・・・。
4)アフレコ台本の表紙を毎回描き下ろしされてましたが、コンセプトなどありましたら教えてください。
それぞれの話数内容の印象+アソビ心+その時のテンパり具合などで決まりました。
印刷の都合、あまりベタを使えなかったのがチト残念。

※アフレコ台本の表紙の絵はキャストさんの手が汚れてしまわないよう、
 極力黒ベタの部分がないようにしています。
5)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』第1話をご覧になったときの感想は?
自分の仕事以外はスゲーと単純に思いました。
自分のトコはねえ・・・まあ人様に喜んでいただければいいかと。
6)お気に入りのシーンなどありますでしょうか?
一話でいうと、お幻ばーちゃんのラストあたり、
描いてて、くるものがありました。
7)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
うまく言えませんが、
人が死んでゆく物語ではなく、
人が生きていたという物語になっていると思います。

もうすぐ終わってしまいますが、せっかくですから
最後までお付き合いくださいませ。


前のページに戻ります




1)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
監督に薦められて、この作品を知ることが出来ました。
せがわ先生の漫画を読ませてもらって、面白い!
これなら良いものが作れるぞと、参加させていただきました。
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』のプロップデザイン、作画作業をするにあたって、
・他の作品とはここが違ったというところはありますか?
こだわり、ですかね・・・
シナリオ、演出、小物設定、作画、色、美術、役者さんの演技、効果音、etc・・・。
・特に気をつけたところは?
作品の世界観をこわさないように、アニメオリジナルの要素を入れていくところ。
・ご苦労されたところなどはありますか?
毎回ギリギリのスケジュールのスリル&サスペンスにドキドキしています。
3)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
陣五郎かなあ〜、やっぱ・・・
・なるとしたら、どの忍者?
陣五郎かなあ〜
・自分と似ているのは?
陣五郎だよなあ〜
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
朱絹さんかな。一番まともで、いいお姉さんだから。
朧には小四郎がついてるし、
蛍火は夜叉丸だし。
4)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をご覧になったときの感想は?
映画かよ!?これを作り続けていくのか?
大変だよなあ〜、でも燃えるぜ!!と心に炎が立ち昇った感じでした。
5)お気に入りのシーンなどありますでしょうか?
全てかな。
いいシーンが多すぎますね、決められません。
6)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
もうすぐ「バジリスク」のOAも終わってしまいますが、
スタッフ一同、最終回まで力の続く限り頑張ります。
皆さんの熱い御声援、宜しくお願いいたします。


前のページに戻ります




1)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
監督から仕事の誘いがあった時に初めて読みました。
最初はどのキャラが伊賀なのか甲賀なのかが中々把握出来なかったので大変でした。
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』のプロップデザイン、作画作業をするにあたって、
・他の作品とはここが違ったというところはありますか?
プロップデザインに関しては止め絵でも画面に耐えられる様に細かいところまで描きました。
・特に気をつけたところは?
監督から最初に「ディテールにこだわって欲しい」みたいなことを言われたので
本編では殆ど見えないところも細かくデザインしました。
・ご苦労されたところなどはありますか?
デザインという仕事をあまりやった事がないのでデザインの仕事に慣れるまでが大変でした。
あと、資料が少なかったです(笑)
正面はたくさん有るけど、裏側は殆ど資料が無いって感じで。
3)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
念鬼と天膳
まぁ面白いキャラなので(声も含めて)
・自分と似ているのは?
念鬼
自分も毛深いですから(笑)
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
誰でもいいです。
4)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をご覧になったときの感想は?
これは大変だな!と(笑)
このクオリティーでシリーズをやらないといけないの?と言うプレッシャーを感じました。
あと、監督とキャラデザの千葉さんの気合を感じましたw
5)お気に入りのシーンなどありますでしょうか?
別に無いですが、自分の関わった話数、シーンなどは頭の中に残ってます。
6)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
頑張りますのでよろしくお願いします。


前のページに戻ります




1)『甲賀忍法帖』、『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
映像化された山田風太郎先生作品の音楽を何作か担当したことがきっかけで、
小説を読むようになりました。「甲賀忍法帖」は読みましたが、
「バジリスク」と言う漫画になっているのは知りませんでした。
この話しが来たとき書店に行き、5巻まで一気に読ませて頂きました。
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』と他の作品とはここが違ったというところ、
  特に気をつけたところ、ご苦労されたところなどありますか?
今回はメインスタッフといろいろ話して、
今までやったことのないことをしようと思いました。
サウンドは、基本的に時代劇なので、和風サウンドをモチーフにしてますが、
プラスアルファーとして、世界のいろいろな民族楽器、人の声など使っています。

手法は、監督の意向もあり通常のアニメとは違って、
映画音楽のように1話ごと画に合わせて作ってます。
毎週、楽曲納品ギリギリのスリルとサスペンスを味わってます。
3)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
朱絹! 毎週出ているので。
・なるとしたら、どの忍者?
天膳! アンチヒーローが好き!
・自分と似ているのは?
朧 いがいとドンくさいと言われます。
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
朱絹!! 世話、やかれてみたいです。
4)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をご覧になったときの感想は?
まるで映画のようです!脚本と映像と音のクォリティーは通常のアニメではない
ように思えます。
5)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
手に汗握るスリル&サスペンス、目に涙が浮かぶドラマ&コメディー。
そして最高に熱いエンターティンメント作品です。
回を追うごとに展開するストーリーには引き込まれてしまいます。


前のページに戻ります




1)『甲賀忍法帖』、『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
今シリーズに参加させて頂くにあたり、初めて原作とコミックを読みました。
原作の連載が開始された昭和33年は奇しくも私の生まれた年で、
古めかしくない新しい感覚があることに驚かされました。
やった!しめた!頑張ろう!と思いました。
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』と他の作品とはここが違ったというところ、
  特に気をつけたところ、ご苦労されたところなどありますか?
音楽を各話絵に合わせて作っている事が他の作品とは違うところでしょう。
ものすごく大変な作業だと思うのですが、音楽の中川氏はいとも簡単に作っているように見えます。
でも大変だと思います。私の役割はアフレコをしっかり録る事ですが、
面白すぎて気をつけるところ、苦労は特に感じません。キャストに恵まれスタッフは最高。
やることはないという感じです。
3)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
蓑念鬼と小豆蝋斉。(技に年輪を感じる)
・なるとしたら、どの忍者?
蓑念鬼。(髪の毛で運手がしたい)
・自分と似ているのは?
薬師寺天膳(結構迂闊で間抜けなところ)
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
絶対お胡夷。血を吸われて死んでも本望。わが人生に悔いなし。でも、少しずつ吸ってね。
4)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をご覧になったときの感想は?
面白い。最高です。自画自賛。
5)もしご自分が出演されるとしたら、どのキャラを演じてみたいですか?
甲賀弦之介。
6)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
面白い作品です。ぜひ見てください。そして感想をお聞かせください。
この作品に参加できて嬉しいです。


前のページに戻ります



(本編第3、6、12、14、16、20話、CDドラマ 第二巻脚本)

1)『甲賀忍法帖』、『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
先輩に『風来忍法帖』を薦められてから、
山田風太郎先生の世界にがっつりハマり
『甲賀忍法帖』を含む作品群を読み漁りました。
せがわまさき先生の『バジリスク』を読んだ時には、雄叫びをあげまくりました。
「このシーンがこんな展開に!」「うへぇ、やられた!」
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をアニメのシナリオとして
 書き起こしていく上で、他の作品とはここが違った、という点を教えてください。
忍び達に、背負わせなければならないもの。
それがあまりに重すぎて、押し潰されそうになったこともあります。
私生活にまで、バジリスクが侵食してきて。こんな経験は、初めてでした。
3)書いていて特に気をつけたところ、ご苦労されたところなどありますか?
辺りに漂う空気や、心の揺れ流れなどに気を配ったつもりではあります。
でも……念頭にずっと置いていたのは、それぞれの忍びを『生かす』ことです。
4)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
うぅ、みんな好きだぁあ……断腸の思いで選ぶなら小四郎。
奴のすべてが、ヒリヒリ痛いのです。
・なるとしたら、どの忍者?
蛍火。揺るがずに信じられるものがあるって、強い。
あとは珍しいカブトムシを呼んで、近所の子供を手懐けたいです。
・自分と似ているのは?
難しい……場の空気を読めないとこがあるので、念鬼?
忍び以外なら、不覚なあの人。
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
即答で地虫殿。炸裂する色香にあっさり昇天!
身の回りのお世話をして、その行き届かなさに呆れられたい……。
5)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をご覧になったときの感想は?
ありがとう、って思いました。
誰に対してだか何に対してだか、自分でもよくわからないけれど。
6)番外編があるとしたら、どんなエピソードを書いてみたいですか?
作中では名前が与えられていない、伊賀甲賀の忍び達を描いてみたいです。
『バジリスク』という、一つの物語が終わった後での彼らを。
7)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
汗やら涙やら鼻水やら粘液やら、とにかくジルジルと熱い作品です。
どうぞ、末長くよろしくお願いいたします!


前のページに戻ります




(本編第8、13、15、18、19話、CDドラマ 第一巻「春嵐前夜」脚本)

1)『甲賀忍法帖』、『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
正直不勉強で、『バジリスク』という作品を知りませんでした。
で、アニメに参加することになってから初めて読んだのですが、その方が良かったのかもしれません。
もし先に読んでいたら、冷静に脚本を書けなかったかも。それくらい面白かったです。
2)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をアニメのシナリオとして
 書き起こしていく上で、他の作品とはここが違った、という点を教えてください。
とにかく原作が傑作なので、どうやって原作を壊さずに仕上げるか、がテーマでした。
とにかく監督をはじめ、スタッフみんなのこだわりがスゴクて、
セリフ一つの解釈だけでもいつも喧々諤々やってましたね。
熱気溢れる打ち合わせで、とっても面白かったです。
3)書いていて特に気をつけたところ、ご苦労されたところなどありますか?
時代劇は初めてなので、セリフの言い回しが馴染めずに苦労していました。
あと、説明セリフを極力排除して映像で見せよう、というのが監督の方針だったので、
その点は結構楽しく書いてました。
『これ、絵だけで大丈夫かな? でも、監督がOKだからいいや、いっちゃえ!』てなカンジで。
4)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
一番興味があるのは、如月左衛門でしょうか。
伊賀組との戦いを繰り広げながら、いろんな思いを抱いていったようで。
飄々としながら繊細なヤツって、好きなんですよ
・なるとしたら、どの忍者?
男だったら、やっぱ刑部でしょう! 
人目を逃れてどこにでも行けて、しかも全裸・・・豪快でいいなあ。
・自分と似ているのは?
忍者でありながら結構小心者の陣五郎は、自分と似てるかも。
ボクも泳げないから、海って苦手なんですよね。
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
う〜む。みなさん魅力的ですけど、どれも近寄りがたいからなあ
・・・ならばいっそ、一番アブナイ陽炎姐さんでお願いします。
5)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をご覧になったときの感想は?
第1話の完パケを見たときは、クオリティの凄さに『これってTVアニメだよなあ』と、
マジで目を丸くしました。
スタッフの身ながら、すでに一ファンとして続きを楽しみにしてます。
6)番外編があるとしたら、どんなエピソードを書いてみたいですか?
原作でもありますが、不戦の約定が解かれる前の、
平和な里での何気ない日常のエピソードとかいいですね。
もしくは、純粋に1対1の忍術バトルだけに徹したアクション話も面白いかも。
7)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
原作を知らない人も、すでに原作を読まれたファンの人も、
それぞれの立場で楽しめる作品になっていると思います。
ぜひとも最後までハラハラドキドキしてください。


前のページに戻ります




1)『甲賀忍法帖』、『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』という作品との出会いについて。
めったに巡り会えない、取り組み甲斐のある原作だと思います。
仕事の依頼を頂くまで「バジリスク」という漫画の存在を知らなかったため、
書店へ走り、当時最新刊だった第四巻までを買って一気に読ませて頂きました。
2)この作品のシリーズ構成を手がけることになったときの決意などはありましたでしょうか?
監督を始めとするフィルムスタッフがとにかく凄い映像を作ってくれるメンバーなので、
画作りをより燃えてやってもらえるよう、頑張って脚本を紡がねば、と思いました。
他いくつかありますが、内に秘めておくべきものですのでご容赦を……。
3)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をアニメのシナリオとして書き起こしていく上で、
 他の作品とはここが違った、という点を教えてください。
「時代を超えて魅力褪せぬ小説」それに「圧倒的ビジュアルを与えた漫画」という、
ふたつの「原作」があるというのが、通常とは大きく違うところでしょうか。

せがわ先生が小説を漫画へと移植された際の過程に思いを馳せ、
我々なりにたどる事から始めたのですが、入り込むほどに、
完成された世界なれど随所に「あえて」描かれていないと思われる部分、
読む者が自由に想像を膨らませることの出来る数々の行間がある事に気づかされます。
それは映像化に携わる者にとっても非常にソソられる部分であり、
そこをどう選んで埋めてゆくかが、
2クール弱という呎を与えられたアニメ版の成否を左右する鍵でもあると思いました。
4)書いていて特に気をつけたところ、ご苦労されたところなどありますか?
忍びたちの人間臭さや体温、その内面にある様々な相反するものを意識しました。
素顔や想いを一掬い多く拾うことで、忍法争いの非情さや、
絶対権力者のサイコロとして殺し合わされる理不尽さ、無常観などをより際立たせたいと考えています。
特別なフォローのないまま死んでゆく者においても、
何人かについては、その生命の強制停止を通じて他の誰かが何かを考えたり、
思い知ったりするきっかけになる、というような作りにしたつもりです。

それと今回は、できるだけ日本語の持つ美しさを表現したいと思いました。
厳密な昔の言葉遣いを再現するという意味ではなく、
時代がかった言い回しと現代語をバランスよくブレンドすることで演じる人が気持ちよく、
耳にする方も心地よい、そんな「響き」や「リズム」「キレのよさ」を、
音響監督の塩屋さんにも相談に乗って頂きながら、模索させてもらっています。
5)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』に登場する甲賀、伊賀十人衆の20人のうち、
・いちばんお気に入りの忍者は?
雨夜陣五郎に萌えてます。
それはそれとして(笑)一読者としてまず魅入られたのは、如月左衛門。
一スタッフとして描くのが最も楽しかったのは、薬師寺天膳でしょうか。
彼はその特殊能力ゆえか油断も多く、相当なうっかり者ではありますが、
やはり稀にみるカッコイイ悪役ですし、バジリスクのもう一人の主役だと思います。
でもやっぱり、全員大好きですね。みんな愛しいです。
・なるとしたら、どの忍者?
弦之介の瞳術は、身につけておくと心強いかも。
室賀豹馬のような、泰然たる山の如く何事にも動じない度量もほしい。
左衛門、刑部の能力は悪戯心をくすぐりますし、丈助の身体も楽しそう。
場合によっては、痰も役に立つかも知れない・・・
でも一番便利なのは、蝋斉の手足? うぅむ、欲張りですみません。
・自分と似ているのは?
似ているというより、共感できるのは筑摩小四郎。
追い詰められてゆく彼の心の声には、胸を締め付けてやまぬものがあります。
たいていの男には皆ああいった、どうしようもなく真っ直ぐな時季がかつてあり、
そしていくつになっても、彼の姿に共鳴する部分を心のどこかに持ち続けているような気がします。
・是非お相手願いたい異性の忍者は?
え? そりゃあもうぜひ、日替わりで全員(笑)
陽炎と死なずに契る方法も、最近教わりましたし。
って、ここは切っといてくださいね!!
6)アニメ『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』をご覧になったときの感想は?
いろいろありましたので、第一話の完パケを初めて観させて頂いたときは、感無量でした。
以後、毎週新作を観られると思うとワクワクしましたが、
同時に現場スタッフの方々の身が案じられ、みんなの名を連ねた人別帖が頭をよぎりました。
既にかなり血塗られているという噂も……
7)番外編があるとしたら、どんなエピソードを書いてみたいですか?
CDドラマ三部作で双方十人衆の群像と弦之介・朧についてはやらせて頂きましたから、
今度は天膳をクローズアップして、
その出生から現在(バジリスク前)までを描いた長編などやってみたいですね。
8)視聴者へのメッセージをお願いいたします。
アニメーション「バジリスク」をご覧頂き、ありがとうございます。
物語や世界観、登場人物の面白さ、画の美しさのみならず、
皆様ご存知の通り音響面についても非常に恵まれた作品で、
とにかくお楽しみいっぱいになっていると思います。
スタッフ・キャスト一同情熱をもって作っていますので、
よろしければぜひ最後までおつきあいください!


前のページに戻ります

このホームページに掲載されているイラスト・写真・文章の無断転載を固く禁じます。
(C) 山田風太郎・せがわまさき・講談社/デジタル・アニメ・プロジェクト