「ぼくらの」出演キャストからの言葉(2007・3月  コメント収録)

■質問内容
1)キャラクターを見ての印象や、役を演じられてのご感想
2)印象に残っているシーンやセリフ、キャラクターなどを教えてください
3)作品の見どころ
4)作品に対しての意気込み、およびファンへのメッセージ

<宇白順(ウシロ)役/皆川 純子>
1)無表情な子だなあ……と思いました。妹に暴力をふるう最低な兄ちゃんですが、何が彼をそうさせたかとても気になります。
2)妹がただうがいをしているだけなのに、それすら気にいらなくて舌打ちをするウシロ。
  なんだかうすら怖かったです。コエムシのキモコワカワイさは必見です。
3)恐いです。じんわり恐いです。きっと一度見たらハマります。
4)今までにない作風です。恐くて不思議でリアルでちょっと悲しい。でもおもしろい作品だと思います!見てくださいね。


<宇白可奈(カナ)役/阿澄 佳奈>
1)カナちゃんは、一見おどおどしていて気弱そうな幼い子なんですが、実はとても芯の強い女の子なんです。
  監督にも、そこを忘れずに演じてほしいと言われました。あまり口数の多い子ではないのですが、
  一言一言にカナちゃんの意思をしっかり込めて演じたいと思っています。
2)私は原作を読んで、キリエくんの考えに一番共感を得たところがありました。
  なので、アニメでのエピソードがどうなっていくのかも興味深いです。
  あと気になるのはやっぱりコエムシですね。戸惑う子供達に、容赦なく現実をつきつけてきます。
  本当は優しいやつ、とかだったらいいんですけど……きっと違うんだろうなぁ。正体が気になります。
3)15人の子供達のそれぞれの「死」の受け止め方については、すごく差の出てくる部分だと思うので、ぜひ注目して頂きたいです。
   一人一人の心の動きが伝わればいいな、と思います。
4)巨大ロボットが出て来たり、突然ありえないような最期をむかえることになったりと、
  作品自体は勿論フィクションなのですが、すごく現実的なメッセージを含んだ作品だと思います。
  私はオーディションのお話を頂く前に原作を読ませて頂いていたので、
  自分がこの作品に出演できるという事がいまだに信じられなくもあるのですが、
  精一杯、真正面からぶつかっていこうと思っています。
  みなさんにも、15人の子供達とその世界を、ぜひ真正面から見ていて頂きたいです。


<町洋子(マチ)役/三瓶 由布子>
1)どこにでもいそうな子で、そこを大事に演じてあげたいと思いました。
2)アイキャッチを録るときに、15人が並んで次々にマイクに入っていくのが面白かったです。
3)子供達1人1人の話が、どれも個性的です。原作ではダイチの話が好きなので楽しみです。
4)毎話ドキドキする展開に目がはなせません。私も続きが気になりながらアフレコをしています。
  原作ファンの人もアニメから知った方もぜひ楽しみにしていてください。


<往住愛子(アンコ)役/牧野 由依>
1)アンコは今どきな、明るい、感情表現豊かな感じの女の子です。
  ただ。他のキャラクターもそうですが、背景に「何かありそう……」。深読みしすぎかもしれませんが(笑)
2)第1話のココペリのシーン「君たち……す……」が印象に残っています。ココペリ……謎だ……。
3)14人の子供達それぞれの考え方や現実のとらえ方があります。
  ジアースの原動力が「命」である事を知ってからパイロットに選ばれる子供達はもっともっときつくなっていくと思うので、
  彼らがそれぞれどんな思いを抱いて戦っていくのか……。お楽しみに♪
4)いつ自分が選ばれるのか、死んでしまうのか……。毎回緊張感のあるお芝居ができるよう頑張ります。
  最後まで見守ってやって下さい!よろしくお願いします!


<古茂田孝美(コモ)役/能登麻美子>
1)賢そうな、大人びた子だなと思いました。
  演じていく中で、正義感の強い、芯が強い子だと感じています。
2)現段階では、特にここがというよりは、子供達が巻き込まれてゆくこの状況、徐々に広がっていく不安感、
  恐怖感が改めて怖いなぁ・・・と思います。
3)生と死の受け止め方、それぞれの運命が見どころかと思います。
4)演じる上で難しい作品だなと思います。頑張っていきたいです!
  皆さん、是非ご覧になって下さい。


<吉川寛治(カンジ)役/野島 健児>
1)カンジくんは、見た目ランニングシャツのオッさんですが、けっこう良いヤツですよ!
  演じるうちにどんどん好きになっていってます。
2)イスがグルグル回るシーン。ロシアンルーレット……。こわいです。
3)人が一人生きていくということは数えきれない命の犠牲があるのはわかっているけれど、
  自分が犠牲になる時、様々な生活環境の中で、ぼくらは何を考えどんな行動をとるのか……。
4)作品に関われてうれしいです。あとはガンバルだけです。
  ぼくが死ぬ時は誰かのために死にたいなあ。


<切江洋介(キリエ)役/浅沼 晋太郎>
1)今まで演じたことのないキャラクターで、何が正解か分からなくてドキドキですが、すごくやりがいがあるので、とても光栄です。
2)謎の多いキャラクターである、コエムシとココペリが気になってます。
  第5話でコエムシが会話してるのは一体誰なのか、キリエが生きてる内に明かされて欲しいですね……(笑)
3)原作でしか表現できないシーンがあるのと同じように、アニメならでは表現があります。
  椅子が回転するアイキャッチは、ほぼ毎回変わるという珍しいアイキャッチです。ぜひお見逃しなく!
4)それぞれのキャラクターのエピソード毎に、大きなメッセージや問題提起のある「社会派SFファンタジー」(勝手にそう思ってます)を、
  皆さんと一緒に楽しみながら演じさせてもらおうと思っています。よろしくお願いします!


<阿野万記(マキ)役/比嘉 久美子>
1)とてもまっすぐで気持ちのいい子です。彼女の13年間を大切にしたいですね。
2)1、2話に登場していたサーファーカップルです。あまりのあっけなさに恐くなりました。
3)ドラマ性、アクション性、ミステリー性……全部です!
4)戦うことしか選択肢がない時、どんな覚悟が必要なのでしょう。私もしっかりと向き合いたいと思います。


<門司邦彦(モジ)役/宮田 幸季>
1)モジはハンサムでもてそうですね。大人っぽい雰囲気を持っていて、常に冷静に物事を見ている子です。
  僕よりもしっかりしてますね……(笑)
2)まだ今、第5話の収録を終えたばかりなので、全部は語れないのですが……
  原作の中でいったら、マキ、ダイチのエピソードが個人的には好きですね。
  もちろんモジも!!最後まで一生懸命演じたいと思います。
3)もちろん全部です。まだ原作も続いているのでTVシリーズでは最後どうなるのか凄く気になりますね。
  それぞれの少年少女のエピソードに注目していただけたら……。
4)本当にひきこまれる作品です。
  ここで語ってしまうとネタばれになってしまうので多くは語れませんが、最後まで絶対みてください!


<半井摩子(ナカマ)役/井口 裕香>
1)自分の正義や義務を大切にする子。まじめすぎるくらい、まじめな子。
  本当に中学生なのか!? とビックリします。
2)ナカマの「私だって、死にたくない!!」
3)原作とはまた少し違う展開があるらしいです。子供たちは一体どうなってしまうのでしょうか。
  「生」「死」「時間」・・・色々と考えさせられる深いお話だと思います。
4)子供たちが一生懸命、生きて、戦っています。1話1話を大切に頑張ります。是非、観て下さい。


<矢村太一(ダイチ)役/杉田 智和>
1)これからの展開について、全く先が予測できずに不安な自分とキャラクター達の不安定な運命が上手く同調できればと思います。
2)コエムシ。喋るぬいぐるみを商品化してほしいです。
3)全てです。
4)「ぼくらの……」このタイトルは、前後どちらかに言葉を追加すると物語が深読みできるかもしれません。
  皆様はどう考えますか?宜しくお願いします。


<加古功(カコ)役/藤田 圭宣>
1)原作本を予習した際…「うわっかっこ悪!…でも面白い」と印象に残ったのが加古でした(笑)。
  実際演じてみて、やっぱりカコって奴は面白い!
2)カコに言わせたら「短い人生だったんだ。全部に決まってんじゃんか!」とかえって来るでしょうね。
  息子の様子を心配するお母さんに対して、自分は死ぬと認識したカコが「俺は死ぬんだよ?解るか?解る訳ねーよな」と、
  呟くところ。受け入れたくない死を、乗り越え、尚も前進しようとする姿が好きです。
3)彼等は死を身近なものとして認識していませんでした。身体とは別に存在している意識、恐怖がよりクローズアップされます。
  この肌に身近な心の戦いは、ぼくらの戦場よりも、もっと過酷なのかもしれません。
4)原作とは違う進行なので、内容は逆に皆ワクワクしながら収録しています。
  最後まで収録に参加する事は出来ませんが、一端を担えるのは非常に嬉しいです。
  カコの、最後まで率直な態度・気持ちを、精一杯表現できるよう頑張ります。どうぞ最後までお見逃しなく!


<和久隆(ワク)役/阪口 大助>
1)スポーツができて、リーダー格で、メッチャ主役っぽい(笑)。
  戦闘シーンは気持ちよかったです!
2)いろいろありますけど、コエムシがかわいい(笑)。
3)重いテーマですが、なにか光のような物がみえればいいなぁ。
4)少年達の生き様をみとどけてあげてください。


<コエムシ役/石田 彰>
1)まさかコエムシをやる事になるとは思いませんでした。でも、キャラクターの方向性が見えてからは、違和感はありません。
2)「言ってなかったっけ?」と軽い感じで、ジアースが子供達の命を消費する事を明らかにするシーン。
3)子供達がそれぞれの環境と経験に応じて、命に対して答えを出していくところ。
4)常に上から目線で、ゲームの参加者を翻弄していきたいと思います。


<ココペリ役/東地宏樹>
1)さえない感じの登場でしたが、戦闘シーンではまさに別人の様でした。
  変化を演じられて楽しかったです。
2)おそらくですが、少年たちにあやまっているであろうセリフ。
3)人間の逞しさ。これにつきます。
4)とにかく、だまって全編みて下さい。
  損はさせません。ロボットに乗りこむ少年少女を見守ってあげて下さい!

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