怪獣出現で国防軍スクランブル?

 御友島沖地震では、地元住民の間で「怪獣が出現した」などという流言も飛んでいるが、不可解なことが一つある。この時、国防軍がスクランブルしていたということだ。
 もちろん地震発生時に、被災地の状況を確認するため空軍が出動するのはよくあることである。だがそれだけでは説明できない点がある。

 まず、被災地の状況を確認するためならば、非武装の偵察機もしくはヘリコプターが飛行するはずだ。ところがこの時百里空軍基地から離陸したのは、基地関係者によると完全武装の要撃戦闘機に、対艦武装を施した支援戦闘機であったという。まさか、国防軍が「怪獣が現れた」という話を真に受けて、本機で怪獣退治のために出撃したというのだろうか?

 そうではないだろう。それよりも御友島沖地震には、何らかの軍事的意味があったと考える方が自然だ。それを証明するように、海軍の護衛艦も地震直後に現地に急行。地震による被害はほとんどなかったと判明した今になっても、現場海域に居座っている。これは何らかの調査活動を行っているためだろう。

 スクランブルがかかったということは予定外の事態であったということであり、空軍が武装していたということは、外国勢力が絡んでいたということになる。とすると「怪獣を見た」という証言も、何らかの兵器の類や、それが使用されて発生した閃光や煙などを見間違ったという可能性が高い。確かに彼らは「何か」を見たのだ。

 だが、はたして現地で何が起こったのか?

 核実験でも地震波が観測されることはあるが、あくまで地中爆発の場合だ。震源地は海であり、海底の更に下で核実験を行ったとは考えにくい(もちろん、現在知られている震源地の情報が正確であればの話だが)。
  あるいは、地震兵器などというSF映画のようなものが使用されたのだろうか? また、外国勢力の仕業だとしたら、なぜ日本近海で?
 それともスクランブルは国防軍の欺瞞工作の結果であり、一般部隊には知らされていない、日本軍の秘密実験が行われたのだろうか?

 現段階では、まだ情報が少なすぎて憶測以上のことはできない。だが本誌では、引き続きこの件を追求したい。