真夏のコミック祭典レポート

怪獣騒ぎで揺れる日本列島だが、俺たちにはそんなの関係ねえ! と言わんばかりに、この夏も国内最大のコミック同人誌即売会が8月中旬の3日間に渡って東京・有明にて開催された。今回も延べ50万人にも上る人数が参加し、すさまじい熱気と盛り上がりを見せていた。

 今回、特に人気を集めていたジャンルは、この春からスタートした女子高生の日常を描いたテレビアニメに関する二次創作物。コミックや小説の同人誌はもちろん、各種グッズを手作りして売るファンや、セーラー服のコスプレで会場を闊歩する集団も目立っていた。コスプレといえば、一般参加者や企業ブースのコンパニオンを問わず、年々レベルが上がっていると感じるのは筆者だけだろうか? 灼熱地獄のような会場内で、一服の清涼剤となっていたのは間違いない。特にこの夏は記録的な猛暑とあって、さすがに熱中症でダウンした参加者も多かった様子。会場スタッフも、参加者にはきちんと水分を補給するようにと、再三に渡って注意を呼びかけていた。そういえば、ジアースをはじめとする怪獣・ロボットの着ぐるみを着込んでいた人もいたが、あれは大丈夫だったのだろうか……? 他人事ながら、心配になってしまった。

 いずれにせよ、自分の好きなことに夢中になる参加者たちの一生懸命な姿を見ていたら、「日本はまだまだ大丈夫」という、どこか安心した気持ちになることが出来た。近頃元気をなくしているお父さんたちも、彼らを見習ってみてはいかがだろうか?