サミュエル・L・ジャクソン (アフロサムライ&ニンジャニンジャ 二役/製作)
Samuel L. Jackson as AFRO SAMURAI & NINJA NINJA/Executive Producer
 
 
サミュエル・L・ジャクソン インタビュー

ジャパニメーションほどエキサイティングなものはない!

 昔からサムライ映画の大ファンだったし、ヒップホップも溺愛してるけど、その二つが融合するのはこの『アフロサムライ』が初めての試みで、そこにまるで新しい世界へと開いていく何かがあると感じたんだ。
1年ほど前にプロジェクトの幕を切って落としたときは、東京で前途祝の会を開いたんだ。紋付羽織袴を着せてもらい、ボブ・オカザキも同じように羽織を着て、二人とも刀を付けてね。

 僕と原作者のオカザキを引き寄せたのはサムライ映画というジャンルにある、同じ何かだと思う。僕自身たくさんの時代劇やミフネの映画なんかを観てきて、それらはどれも素晴らしいものだと思っている。面白かったのは、日本のスタッフたちは僕みたいなのがそういった事柄に興味を持っていないと思っていたところに、僕自身が剣術に関する本やら何やらから学んだ情報やら知識を持ってきたものだからみんな目を丸くしてね、どうやって知ったんだって感じで。僕としては単に興味があったからだけなんだけど。
 道義、忠誠心、義理といったブシドーのコンセプトは好きだよ。ストーリーはシンプルかつ単刀直入で、回りくどさがない。そして、何か良いことを行なえば称され、何か悪事を行なえば報いを受ける、という何事にも全て結果があるという部分も。

 アフロの父親は武芸の師匠あるいは剣客で、かつての親友であった他の剣客に殺されてしまう。アフロはあまりしゃべらない。かなり口数少ない奴なんだ。物静かでめちゃくちゃ強いタイプ。一方、ニンジャニンジャは常にしゃべりまくっている。こいつが周りの事や何が起こっているかについてコメントするんだ。二人が出会ったり、出会うであろう人物に関して意見を言ったりしてね。ついさっき起こったことについても自分の感じたことをそのまま口に出す。彼は話に大きく影響するというわけではなく、どちらかというとギリシャ劇のコロスの役回りのようなものだね。

 とにかくみんなが楽しんでくれるといいと思うね。この作品を心底楽しみながら見て、ストーリーやキャラクターを良く知ってもらい、もっと見てみたいという気分になってくれれば、と思う。そうすれば、世の中にいる、ボブのような若手のアーティストたちにも、彼らのクリエイティビティを存分に発揮できる活躍の場を作り出せるだろうし。
1948年、ワシントンD.C.生まれ。多くの舞台経験のあと、81年『ラグタイム』で映画デビュー。以降、91年『ジャングル・フィーバー』でカンヌ映画祭助演男優賞、97年『ジャッキー・ブラウン』でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞など数多くの作品で活躍。代表作は枚挙にいとまなく、現在のハリウッドを代表する俳優のひとり。

<主な出演作品>
『ブラック・スネーク モーン』(07)、『スネーク・フライト』(06)、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(05)、『キル・ビル Vol2』(04)、『Mr.インクレディブル』(04・声の出演)、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)、『アンブレイカブル』(00)、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(99)、『交渉人』(98)、『ジャッキー・ブラウン』(97)、『ダイ・ハード3』(95)、『パルプ・フィクション』(94)
ケリー・フー (お菊)
Kelly Hu as OKIKU
ケリー・フー コメント

 お菊はアフロサムライの夢を読み取る為に、悪の集団から雇われた女性。お菊とアフロは親しくなるんだけど、その内ある出来事が起こってしまう。二人は実は「親しくなる」以上の関係になるの。これは成人向けの作品よ。まさにオトナ向けのアニメといえるわ。
1968年、ハワイ生まれ。かつてミス・アメリカ・コンテストのハワイ代表となった美貌の持ち主。空手の有段者でもあり、『スコーピオン・キング』でザ・ロックと、『ブラック・ダイヤモンド』でジェット・リーとアクションシーンを競演している。人気TVシリーズ「CSI:ニューヨーク」にも出演。

<主な出演作品>
「CSI:ニューヨーク2」(05〜06・ゲスト出演)、「CSI:ニューヨーク」(04〜05・ゲスト出演)、『X-MEN2』(03)
『ブラック・ダイヤモンド』(03)、『スコーピオン・キング』(02)
ロン・パールマン (ジャスティス)
Ron Perlman as JUSTICE

ロン・パールマン コメント

 極悪非道なヤツさ。根っからのワル。屈折して怖れを知らない邪悪な奴で、権力欲に溢れている。 脚本も素晴らしいし、キャラクターも素晴らしい。 ビジュアル的にも第一級のクオリティだし、とてもユニークで、今まで見たことも無い出来だね。とても独特の雰囲気をもち、ダークで、見た者を引き込む日本アニメの最高傑作だと思う。
1950年、ニューヨーク生まれ。独特の風貌で強烈な存在感を示すハリウッド有数の個性派俳優。『ヘル・ボーイ』のタイトルロールとして広く知られている。ジャン=ピエール・ジュネ監督作品(『ロスト・チルドレン』『エイリアン4』)やギレルモ・デル・トロ監督作品(『クロノス』『ブレイド2』)の常連でもある。

<主な出演作品>
『ヘルボーイ』(04)、『ブレイド2』(02)、『スターリングラード』(00)、『エイリアン4』(97)
『ロスト・チルドレン』(95)、『クロノス』(92)、『薔薇の名前』(86)
原作:岡崎能士
Created by Takashi Okazaki
1974年、神奈川県生まれ。多摩美術大学・彫刻科卒業。
イラストをメインに、漫画、CDジャケットデザイン、オブジェ制作、ライヴペインティング等、様々なフィールドで活躍中。

<代表作>
映画『交渉人 真下正義』(05)マスコットキャラクター「メトロ太郎」デザイン
映画『踊る大捜査線2-レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)マスコットキャラクター「湾岸くん」デザイン
映画『スペーストラベラーズ』(00)コンセプトデザイン、キャラクター原案
ロックバンド 「RIZE」CDジャケット、ライヴグッズデザイン等
米映画『スパイダーマン2』(04)DVD特典用イラスト
米映画『BLADE III』(04)CDブックレットコミック
監督:
Directed by Fuminori Kizaki
1969年生まれ、福岡県出身。東京アニメーター学院卒業。
スタジオジャイアンツに参加し、その後アニメーター仲間とともにスタジオへらくれすを設立、「BLUE GENDER」や「攻殻機動隊S.A.C」、「銀河鉄道物語」などに関わる。

 GONZO制作では「超重神グラヴィオン」で作画監督、「グラヴィオンツヴァイ」のOPコンテ・演出として参加した後、「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」で初監督を務めた。「アフロサムライ」は監督作品第2作目。ダイナミックなアクションと人物の描写に定評のある気鋭のアニメーター。

<代表作>
「BLUE GENDER」(99)「銀河鉄道物語」(03)「ルパン三世 ワルサーP38」(97)(以上、キャラクターデザイン・作画監督)「MAZE★爆熱時空(TV)」(97)「TRIGUN」(98)「VIRUS ―VIRUS BUSTER SERGE―」(97)「超重神グラヴィオンツヴァイ」(04)(以上、演出、絵コンテ)「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」(05)(以上、監督)
音楽:The RZA
Music by The RZA
1969年、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。個性派ヒップホップ集団、ウータン・クランのリーダーであり、アーティスト、プロデューサー、ラッパー、俳優と多彩な顔を持つヒップホップ界のカリスマ。『ゴースト・ドッグ』、『キル・ビル』などの映画音楽も数多く手掛けている。

<主な出演・音楽作品>
『Be Cool/ビー・クール』(05・出演)、『キル・ビルVol.2』(04・音楽)、『ブレイド3』(04・音楽)、『キル・ビル Vol.1』(03・音楽)、『コーヒー&シガレッツ』(03・出演)、『ゴースト・ドッグ』(99・音楽)
アニメーション制作:GONZO
Animation Production : GONZO
最先端のハイクオリティーなデジタル技術を駆使し、常に革新的な映像表現を提供する映像制作スタジオ。2DCGと3DCGを融合させた映像表現を得意とし、国内のみならず海外での知名度も高いクリエーティブ集団。主な作品には「青の6号」(99)、「戦闘妖精雪風」(02)、「サムライ7」(04)、「巌窟王」(04)『ブレイブ ストーリー』(06)などがある。
フジテレビ GONZO 電通 ポニーキャニオン トルネードフィルムビクターエンタテインメント xlarge